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医療的ケアシッターナンシーの思い

「看護師が医療的ケア児を長時間訪問するパイオニアになりたい」 医療的ケアシッター ナンシー3年目の思い(後編)

医療的ケアシッター ナンシー 事業部マネージャー/看護師リーダー

黒木 健太/菅原 由夏

「医療的ケアシッター ナンシー」がサービスインから3年目を迎えました。
医ケア児を育てるご家庭の困りごとが、「看護師が長時間おうちに訪問をしたら解決できるのではないか」という想いから生まれたナンシーは、今現在60家庭以上の医ケア児家族にサービスを届けています。
前編では、管理者の黒木が「看護師」の「長時間訪問」にこだわったワケや、看護師の菅原が実際に長時間訪問を開始して感じたやりがいや思いを語っています。
引き続き後編では、ナンシーのこれからの展望や、ともに働きたいと熱望する人材像について、2人に話を聞いていきます。

 

もっと多くのニーズに応えたい

― ナンシーがサービスインをしてから3年、これからどのような展望をお持ちでしょうか?

菅原:もっと多くのニーズに応えたいと思っています。
ナンシーを始めて、利用者と関わっていく中で、看護師の長時間訪問だけでは応えられない多様なニーズがあることもわかってきました。
例えば保護者が就労できるような長時間の支援や、お子さんが学校に行くための支援です。

黒木:発達支援の制度では実現できないので、他の制度を活用したり、自治体や教育委員会と協力して取り組んだりなど、実現できる方法を探していきたいと思っています。いくつか事例も出てきました。時間はかかるかもしれませんが、ニーズに応えられる方法を探し続けていきたいです。

― 簡単ではなさそうですね。

黒木:フローレンスでは昨年、関係各所とともに、6年越しで障害児通所支援の障害福祉サービス等報酬改定を実現しました。現場で実績を積み上げること、政治にはたらきかけていくことを両輪でやっていったことの結果だと思います。

同じように、ナンシーの活動を続けながらはたらきかけていけば、ニーズは叶えられると信じています。そうしていつかナンシーの「すべての障害児家庭がなんにでも挑戦でき、笑って希望を描ける社会」というビジョンを実現できればと思います。

共に働く仲間に求めるのは「アンラーニング(学びほぐし)できる人」と「仕事が大好きでたまらない人」

― ナンシーは長時間訪問のパイオニアになりたいと言っていました。そんなナンシーでは、共に働く仲間として、どのような「人」を求めているのでしょうか。

菅原:まずはアンラーニングできる人、ですね。

黒木:アンラーニングとは、松尾睦先生が言う「学びほぐし」ですね。いままでの知識やスキルに拘泥せずに、新しい知識・スキルを取り込むことです。

菅原:病棟と地域では、働く環境や文化、考え方がぜんぜん違います。
訪問看護とナンシーもぜんぜん違います。
また、歴史のある病院と3年目のナンシーでも、違うことがたくさんあります。

例えば、事業所の新型コロナウイルスの感染対策については、数名の看護師が資料や様々な情報を精査し、ナンシーとして必要なルールや備品を定義してくれています。
病院では、提示されたルールを徹底して守ることを大事にしていたので、自分たちでルールそのものを作りあげていけることは、ナンシーならではかなと思っています。

これまで20人以上の看護師を迎えてきましたが、ナンシーに来て最初からのびのび力を発揮しているのは、「アンラーニングできる看護師」だと感じました。
感染対策の例で挙げたように、ゼロから作っていけることを楽しめる人が良いですね。

黒木:実は私もアンラーニングに苦労しました。
つい、与えられたルールや制度の中でどう成果をあげていくかという視点で、いつも考えてしまうんですよね。
でも、制度の狭間に落ちている医療的ケア児を対象にした新規事業をやっているので、現在のルールや制度を所与のものとして受け止めるだけではいけない。
それが本当に正しいのか、正しくなかったら変えられるように働きかけないといけない、という視点を持てるように意識しています。

転職した時だけでなく、日々変化していくことを楽しめる人だといいですね。

-なるほど。全く違う文化・環境だからこそ、「アンラーニング」できる力が活躍の土台になるということなんですね。
他にはどうでしょうか?

黒木:仕事が大好きな人に来てほしいです。
私自身、仕事が大好きですが、子どもが生まれて子育てもしていこうとすると、朝早くから夜遅くまで長時間ハードワークする仕事との両立が難しくなったことも、フローレンスに来た理由のひとつです。
フローレンスのいいところは、時間に制限があっても、やりがいがある仕事ができることだと私は思っています。そんな仕事ってなかなかないですよね。

菅原:看護師としては、「訪問の時間を子どもたちと一緒に楽しめる人」とぜひ一緒に働きたいなと思います。
訪問を楽しんでほしいです。

-フローレンスと言えば働きやすさのイメージがありますが、働きがいややりがいを追求し、その中での働きやすさなのですね。

菅原:そうですね。
基本的に残業や土日出勤はないですし、夜勤もありません。
訪問がない枠に半休を取ることができたり、スタッフ同士でシフトを調整して夏休みなどの長期休暇を取得しています。十分に働きやすさを感じています。
ただ、例えば、病院のように毎日決まった場所に通勤するわけではないので、訪問のための通勤が大変だと感じる人もいるかもしれません。

黒木: 一週間計測してみたら、通勤時間は平均2時間でした。
対象エリアは現在東京23区・横浜市と、訪問事業としては、かなり広範囲を訪問しています。
もちろん、居住地と訪問場所が遠くなりすぎないようにできる限り調整していますが、対象エリア外に住んでいるスタッフは、当然と言えば当然ですが通勤時間が長くなる傾向があります。
拘束時間が長くなってしまう人もいるかもしれませんね。

菅原:看護師による長時間訪問のパイオニアになって、いつか国の制度にしようなんて考えているので、通勤時間だけでなく、仕事は決して楽ではありません。
長時間安全にお子さんをお預かりすることへのプレッシャーは、もちろんあります。
その一方、日々の訪問をご家族に本当に喜んでいただいている実感もあります。
何より子どもたちと、じっくり関われる時間は本当に楽しいです。
大変な中でも、子どもやご家族が喜んでくれることに自分の喜びを感じられる人に来てほしいです。

 

 

なぜ、看護師の長時間の訪問にこだわるのか。もっと多くのニーズに応えるためにどうするのか。二人に話を伺う中で、その裏には「より多くの医療的ケア児家庭が、自分らしく豊かな時間を過ごせるように」という強い願いが込められていることがわかりました。

事業化4年目を迎えようとしていますが、まだまだナンシーは発展途上です。これからも、多くの親子の「やってみたい」に寄り添えるよう、ひとりひとりのご家庭に向き合いながら、一歩ずつ歩みを進めていきます。

 

 

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こども達のために、日本を変える。フローレンスは日本の子ども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。 日本初の訪問型病児保育事業で2004年に設立し、子どもの虐待、子どもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動、政策提言をおこなっています。