フローレンス保育フェアで「障害児保育」を体験!楽しく成長を促す工夫が満載
2022.08.02
フローレンスの障害児保育開始のきっかけは、フローレンス代表理事・駒崎氏のもとに届いたあるメッセージでした。そこには、障害を抱えるお子さんのお母さんからの悲痛な叫びがありました。
「医療的ケアが必要な子を預かってくれる保育園がないので、一緒に探してほしい」
そのメッセージをきっかけに、フローレンスは障害の有無に関わらず、すべての子どもが保育を受けられる社会を目指して、2014年9月に日本で初めて障害児を専門に長時間お預かりする障害児保育園「ヘレン」を開園。その後、2015年4月からは障害児・医療的ケア児をご自宅でお預かりする訪問保育事業「アニー」をサービスイン。
「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」を目指して、多様な家庭の支援に力を注いでいます。
フローレンスの保育がわかる!保育フェアを開催
2022年6月5日、フローレンス神保町オフィスで保育士を対象にした『保育現場をプチ体験!フローレンスの保育フェア』を開催しました。3事業部(障害児保育・病児保育・認可保育)のブースに分かれ、それぞれの保育をプチ体験しながら、事業内容や働き方を知るイベントです。
実際にイベントに参加した筆者が、3事業部の中から「障害児保育ブース」での保育プチ体験についてレポートします。
医療的ケアを行う保育スタッフをチームでサポート
障害児保育ブースでは、「障害児訪問保育アニー」の保育スタッフ・宮島さんがゲストスピーカーとして登壇。日頃の保育の様子や、働き方についてお話してくださいました。
アニーは、保育園ではなくご自宅でお子さんの保育をする、居宅訪問型保育事業です。一般的な保育園と同じように1年間のカリキュラムを設定し、それに沿って保育を行います。
1人のお子さんに対し1〜2人の保育スタッフが担任につき、マンツーマン保育を実施。子ども一人ひとりのペースに合わせてじっくり向き合うことができます。
アニ-では保育スタッフが医療的ケアを行いますが、専門機関の研修や、同じ法人内にある訪問看護ステーションの看護師の指導のもと入社後2〜3ヶ月程度の期間で研修をしっかりと行ってから保育に入るので安心です。
担任として業務を開始した後も、訪問看護師や児童発達支援管理責任者、事務局によるサポートのもと、チームで子どもの成長を支える仕組みができているそうです。
障害の壁を乗り越え、「できた!」「やりたい!」をサポート
アニ-の1日は「朝の会」の「おはようの歌」から始まります。子どもの手を握るなどスキンシップをたくさんしながら進めていきます。
こちらは、ラミネート加工したカードの上に、シールやビーズ、フェルトを貼り付けたお天気カードです。「ブツブツ」や「ザラザラ」など様々な感触を感じられる、手作りのお天気カードを使い、目で見て、指で触ってその日のお天気を確認。
保育の始まりを理解してもらうために、出席スタンプといったルーティン作業も取り入れています。
スタンプの持ち手は鍋のフタを使ってリメイクをするなど、子どもの発達や障害の程度に合わせて、無理なく扱えるツールを用意しています。
1日の活動の中では屋外で遊ぶ時間も設けています。人工呼吸器や酸素や経管栄養などの鼻チューブなどをつけているお子さんは動きに制限が出ることもあります。様々な工夫を凝らして制限を守り安全を確保しながら、子どもの「やりたい!」という気持ちを尊重することを大切にしているとのこと。
実際に、酸素カニューレをつけた女の子が公園の遊具で遊ぶ動画を見ると、そこには難しい動きにもキラキラの笑顔で挑戦する姿が。「できたね〜!」と褒められるとうれしそうにしている様子に参加者のみなさんも和んでいました。
発達を促す手作りおもちゃは、愛と工夫とこだわりでいっぱい
障害児保育ブースの目玉企画は、日々の保育で実際に使われているおもちゃの展示でした。アニ-のお子さんと保育スタッフがお家で過ごす時は、手作りの療育おもちゃ※を使い、楽しみながら心身の発達を促しています。
※児童発達支援の視点で日常生活における基本的な動作を取り入れたおもちゃ
身体の発達の順番に応じて作られたおもちゃに実際に触れてみると、こだわりがたくさん詰まっているのがよくわかりました。
子どもの聴覚を刺激するような音が鳴るものは、「きく」力を使って「見る」力を促し、そこから「触ってみたい!」という好奇心が生まれ、更に「からだを動かす力」につながるそうです。
こちらのモビールを使ったおもちゃからはとてもきれいな音色が響き、思わず手を伸ばそうとする子どもも多いそう。
調理道具の泡立て器に鈴をつなげたこちらのおもちゃは、障害の程度にかかわらず音を鳴らすことができる優れもの。「自分で動かして音が鳴った」という達成感も得られます。
「見る」「触る」「つかむ」力を促すおもちゃは視覚や触覚を鍛え、手先のトレーニングにつながるものが多かったです。
こちらのカタカタ鳴るおもちゃは100円ショップで手に入るガーデニンググッズをリメイクしたもの。おはじきやビーズが行ったり来たりする動きが眼球運動を促し、視覚の発達(追視)につながります。
こちらのボーリングのおもちゃは、寝たきりのお子さんでも楽しめるようにと作られたそう。実際に遊んでいる動画では、お子さんが横になった状態のまま上手に手を使ってボールを転がし、見事ピンを倒していました。お子さんも、撮影している保育スタッフも、とても楽しそうで、障害があっても工夫次第でこんなに素敵な保育が実現できるのかと感動しました。
宮島さんのお話の中でとても印象的な言葉があったのでご紹介します。
「言葉に出せなくても、子ども達は感じていることや伝えたいことがたくさんあります。どうしたら、その表出ができるのかを工夫するのが私たちの仕事だと思っています」
おもちゃを使った遊び以外でも、絵の具遊びや季節行事など様々な体験を通して、子どもの「やりたい!」気持ちを広げる工夫が盛りだくさんのアニーの保育。障害の有無にかかわらず、子ども自身が持つ「生きる力」を育むことを理念とする、フローレンスの保育事業の魅力が伝わる1日でした。
2種類の障害児保育。お仕事の特徴とは?
日本で初めて障害児保育園を開園したフローレンス。障害児保育・支援の分野におけるパイオニアとして、これまで数々の事業を展開しています。
障害児・医療的ケア児を専門にお預かりする保育事業には、施設型保育の「ヘレン」と居宅訪問型保育の「アニー」があります。それぞれ、保育士スタッフ・看護師・事務局スタッフが多職種連携という形で「チーム保育」を行っています。
「ヘレン」では、施設内に常勤の看護師・リハビリスタッフが在籍し、整った環境のなかで医療的ケアや療育を行います。
「アニー」では、基本的に保育スタッフが医療的ケアを実施。入社後2〜3ヶ月程度かけてしっかりと研修を行うだけでなく、訪問看護師と事務局スタッフによるサポート体制が整っているので、医療的ケアのあるお子さんの保育にも安心して取り組めます。
どちらの保育事業でも、子ども1人ひとりの成長に合わせてしっかりと向き合った保育ができるのが特徴です。
フローレンスでは、スタッフのライフワークバランスをとても大切にしており、より良く働くための環境整備にも力を入れています。きちんと休める仕組みがあり、家庭との両立を実現しながらやりがいのある働き方が可能です。
また、キャリアチェンジやキャリアアップにも柔軟に対応しており、資格取得のバックアップにも力を入れています。
障害児保育「ヘレン」「アニー」では保育・看護スタッフを大募集!
現在、「障害児保育園ヘレン」「障害児訪問保育アニー」では一緒に働くスタッフを募集しています。
多くの子ども達、そして親子が安心して暮らせる未来を目指して。熱い想いを持つ方のご応募をお待ちしております!お仕事についてもっと詳しく知りたいと思った方はまずは、オンラインのお仕事説明会にご参加ください。
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