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3つの障害児保育

募集職種

障害児保育園ヘレンの“子どもの成長を促す秘訣”を探ってきました!

2021.01.22

フローレンスでは、すべての子どもたちが保育を受けられる社会を目指して、

施設型の「障害児保育園ヘレン」とご自宅に訪問して保育する「障害児訪問保育アニー」を運営しています。

ただいま、障害児保育園ヘレンでは、保育スタッフとしてご勤務いただける方を募集しています!

一言で、「障害があるお子さんたちが過ごす保育園」と聞いても、ピンとくる人は少ないかもしれません。

そこで、今回は、障害児保育園ヘレンの一つ、東京都世田谷区にある「障害児保育園ヘレン経堂」で、

どんな保育が行われ、お子さんがどのように1日を過ごしているのかを、中村園長(当時)に聞いてきました。

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日本初の障害児を長時間お預かりできる保育園

障害児保育園ヘレンは、2014年9月に杉並区・荻窪に誕生しました。

たんの吸引や胃ろうなど医療的ケアがあったり、中重度の障害のあるお子さんを長時間お預かりする、日本で初めての保育園です。

園では、保育士と看護師、理学療法士がチームとなり、日々子どもたちが楽しく安全に生活できるよう、環境を整えています。

そして、ヘレンにお子さんを預けているほぼ全ての親御さんが就労することができています。

親御さんにはお子さんと離れて過ごす時間が生まれ、お子さんには子ども同士で遊ぶ時間ができます。
子ども同士で遊ぶ時間によって、お子さんの成長にも様々な“変化”が見られるようになります。

 

一般の保育園とここが違う“ヘレンの保育”

この日、園を覗いた時間は、ちょうど子どもたちが保育園に登園してくる時間帯でした。

保育室に入ってみて初めに思ったこと。
それは、保育室内でとてもゆったり時間が流れているということでした。

一般の保育園では、子どもたちの走り回る音、楽しそうに笑い合う声で朝から教室内が賑やかな印象です。

一方、ヘレンの保育は、穏やかな環境の中で、子どもたちがゆっくりと自分のペースで過ごしている様子が印象的でした。

 

ーーヘレンの保育室に入って1歩目から、一般の保育園と全く違う空気を感じました。

中村先生:そうですね。ヘレンの保育と健常児の保育では、スタッフの関わり方が全く変わってきます。

そうすると、保育室の雰囲気も全く違ってきますね。空気が違うと思ったわけは、そこにあると思います。

 

ーーなるほど。具体的にどのようなところが違ってくるのでしょうか?

中村先生:ヘレンに来ている重症心身障害のある子どもたちは、耳が聴こえにくかったり、目が見えにくかったりします。そのような子どもたちにとって、私たち保育スタッフが掛ける色々な言葉は、雑音になってしまうこともあります。

 

ーー雑音ですか?

中村先生:そうですね。例えば、自分だけが日本人で、他は外国人でいっぱいの空間があるとします。

自分は外国語を話せません。そうしたら、自分は周りの人たちの言語が分からないので、

周りの人たちが向かう方向に行ったり、何かしらのサインに従って行動しますよね。

ヘレンの子どもたちは、ずっとそんな状況の中にいます。

ヘレンの子どもたちは、言葉を使ったコミュニケーションが苦手です。

でも、言葉以外のツールを使って、わずかでも自分の意志を発信していきます。

それをくみ取り、その子どもそれぞれのコミュニケーションサインを見つけることが、保育士の専門性です。

 

ーーなるほど。言葉以外のツールとは、実際にどのようなものなのでしょうか?

中村先生:保育士が見せた絵や写真入りのカードを読みとって行動したり、スイッチを押して問いかけに反応したり、各々ができる形でコミュニケーションをとります。

そのような保育室の雰囲気は、一般の保育園では感じることのないものだと思います。

ーーなるほど。保育士の皆さんは子どもに合わせて色々と工夫されて保育を行っているんですね。

 

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音が鳴るものなど、ヘレンで活用するおもちゃの数々

 

ヘレンの保育室では電球1つにしても、子どもたちに最適な環境はなんだろう?」と考えます。

電気の眩しさが苦手な子ども、おひさまの光が苦手な子ども、様々な子どもたちがヘレンにはいます。

そういった子ども1人1人に対して、保育士と医療従事者が力を合わせて最適な生活環境を整えています。

ヘレンの保育からは、プロフェッショナル同士の結束力を感じられます。

 

子どもの動きや感情に“常に疑問を持って行動する”保育

午前中、みんなで遊びに取り組む時間のことでした。
保育スタッフたちの様子を見て一般の保育園とは違った点を再び発見しました。

重症心身障害のある子ども達の「れんげ組」では、子どもたちが乗ったリクライニングチェアを保育スタッフが押し、ジェットコースターの遊びをしていました。

チェアで駆け抜けたときの風を感じながら、子どもたちは笑ったり、声を上げたりと、とっても嬉しそう。

一方で、安全に子どもたちが遊びを終えられるよう、保育スタッフの目には緊張感も

理学療法士と保育士は相談して、1人1人の子どもに合った座位や姿勢を設定しています。

これも、一般の保育ではなかなか見ることのない光景です。

ヘレンのスタッフは、子どもたちが遊びを楽しめると同時に、子どもたちの機能に合わせて安全を守る専門性が求められています。

 

このことについて、ヘレン経堂・保育士の伊藤唯先生(当時)にお話をお聞きしました!

 

ーー子どもたちが遊んでいる様子を見させていただいて、ヘレンの保育スタッフの方々には、子ども一人ひとりに合わせて遊びを考える専門性も求められていると感じました。それはなかなか難しいことにも感じられますが、どのようなところにやりがいを感じますか?

唯先生:そうですね。ヘレンの保育スタッフとして、責任重大であることは確かです。

でもヘレンの保育は、感動の出来事の連続なんです。

 

ーー感動の出来事の連続ですか??

唯先生:そうです!私も以前は一般の保育をする施設で勤めていたので、初めは言葉や感情が表に出ない子どもたちに対して、どのように保育していけばいいのか分かりませんでした。

でも、周りのスタッフの声掛けを真似してみたり、アドバイスをもらったりして、徐々に関わり方をつかんでいきました。

すると、自分の働きかけに対して、だんだんと子どもたちの様子が何か違っていたりして、よく見てみると「笑ってる……??」って思えたりして!

そんな子どもたちの小さな動き1つ1つが素敵で、感動します。

 

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子どもと一緒におやつを楽しむ唯先生

ーーそれは素敵ですね!!子どもたちが今何を求めているのかどのような環境を整えるのがベターなのか、そのようなことを深く考える保育は、ヘレン保育ならではなのかな、と感じました。

唯先生:そうですね。何をどこまでやっていいのかを考えることは、未だに難しさを感じます。

そのため、他の看護師や理学療法士にも相談して、みんなで考えています。

一方で、「この子は今どうして笑ったんだろう」とか、「どうして嫌だと表現したんだろう」と考えることは、保育士の専門性が発揮されるところです。

そのような、「どうして??」を深く追求して保育できるところが、ヘレンの醍醐味だと思います。

 

ーーなるほど。「どうして??」を追求していくところに、ヘレンの保育の面白さがあるのですね。貴重なお話をありがとうございました!

 

保育スタッフが「どうして??」と常に疑問を持ちながら保育をする姿を間近で見ながら、ヘレンで子どもたちが日々可能性を広げ成長している秘訣がここにあると感じました。

いかがだったでしょうか。障害児保育園ヘレンの魅力を少しでも感じていただけたら嬉しいです。

 

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こども達のために、日本を変える。フローレンスは日本の子ども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。 日本初の訪問型病児保育事業で2004年に設立し、子どもの虐待、子どもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動、政策提言をおこなっています。