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【看護師インタビュー前編】病院から地域へ。看護に加えて療育も。チャレンジだらけの転職を決めた背景とは?

2020.12.10

こんにちは。医療的ケアシッター ナンシー 事務局スタッフの安野です。

医療的ケアシッター ナンシーでは障害のあるお子さんに関わった経験のある看護師がご自宅に訪問し、お子さんの好きなことや伸ばしていきたいことに合わせた活動と医療的ケアを行います。
訪問している2〜3時間の間、ご家族は休息したり外出したりと、自由にお過ごしいただけます。

通常の訪問看護では時間が足りずにケアだけで終わってしまったり、親御さんが離れることは難しかったりする中で、ナンシーのお預かりはこれまでなかった取り組みです。
その分ナンシーで働くとなると、ひとりで訪問するプレッシャーや病院とは異なる環境への不安、看護師が療育も行えるのだろうかと気になる方もいらっしゃると思います。

今回は同じようなことを思いながらナンシーへ入職を決めて働く看護師のみなさんへ、グループインタビューを行いました。
前編となる本記事では、応募のきっかけや決め手をご紹介します。ぜひご覧ください!

プロフィール

・増田暁子(アッコ):療育センター3年

・中山麗美(れみれみ):高度治療室(HCU)6年・新生児集中治療室(NICU)2年

・伊藤成美(たっきー):小児脳神経外科・神経内科病棟3年・小児集中治療室(PICU)4年

・塩浦弘子(しおちゃん):新生児集中治療室(NICU/GCU)で6年

「家族を支えたい」小児医療の経験を経て、地域へ

安野:初めに、みなさんのこれまでのご経験を教えていただけますか?

アッコ:私は自分の家族を看取ったことをきっかけに、社会人経験を経てから看護師になりました。看護実習中に18トリソミー症候群のお子さんと出会い、お母さんは病院を退院した後もとっても不安な中生きているという現状を知ったんです。その時の訪問看護師さんの関わりを見て、ああ、こうやって家族を支えたいと思ったので、新卒から病院ではなく地域で看護することを目標にしていました。障害分野で経験を積みたかったので最初は療育センターで働き、3年経った時にフローレンスに応募しました。

れみれみ:私は理系科目が得意だったんですが、子どもが大好きで幼稚園か保育園の先生になりたかったんです。学生時代、進路を迷っていたときに当時の担任の先生が医療関係であれば子どもに関われることもあると教えてくれて、小児看護という分野を知りました。

就職した病院は新生児病棟が有名だったんですが、いろいろな経験を積んでおきたいという思いがあり最初はハイケア(高度治療室・HCU)にいました。そこでは新生児から成人まで、幅広い年齢層・疾患の方のケアにあたりました。その後NICUで2年間働いたのですが、今までの元気に子ども達と接する関わり方から静かに包み込むような看護や、ご家族の思いに寄り添う看護を学んで、すごく勉強になりました。今度は退院した後の子ども達を地域で看ていきたいなと思ってフローレンスに入りました。

たっきー:私も学生時代、保育園・幼稚園の先生か看護師になろうと考えていました。病院のボランティアに行ったときに、患者さんから「ありがとう」と言われて仕事の尊さを感じて、看護の道を目指しました。

大学で小児の看護実習を受ける中で、私も18トリソミー症候群のお子さんを担当しました。それまでは小児看護というと白血病や新生児医療を想像していたのですが、医療的ケアが必要な子たちがいるんだっていうことをそのとき知ったんです。そういう子たちの力になりたい、その子その子で個性がすごいあると学んだきっかけがあったから、いつかは在宅に行きたいなって思いました。

まずは病院で働いてみようと思って、小児脳神経外科・神経内科病棟や小児集中治療室(PICU)で経験を積みました。PICUは今後地域で看護師として働くことになったときに、知識も技術も強みになると思って志望しました。しばらくして訪問看護の研修で行ったお家が、たまたま自分が以前担当していたお子さんだったんです。

アッコ:すごい、そんなことあるんだ。

たっきー:そうなんです。病棟にいた頃とは全然違ってすごく成長していて、地域で療育に通っていたり楽しそうな様子でした。おうちの中での暮らしは話では聞いていたけれど、実際に見られたことで生活を支えるイメージができました。ナンシーならお母さんの力にもなれていいなと思いました。

安野:みなさん元々子どもに関わりたかったり、地域で看護することへの思いを持ってらっしゃったんですね。では最後、しおちゃんお願いします。

しおちゃん:NICUとGCUが隣合わせのところで6年働いていました。あるお母さんに退院後に言われたのが「一緒に暮らせるのはすごく幸せだけど、おうちでのケアは想像していたよりはるかに大変だった」ということでした。
私はGCUで退院支援にやりがいを感じていましたが、家に帰すまでは伴走できても、帰った後のことはサポート出来てないんだなって痛感したんです。研修でどれだけ在宅医療を勉強しても、やっぱり知らないことがたくさんありました。お世話になった家族と子どもたちのために、自宅に帰ってからも寄り添える看護師になりたいなと思って、在宅を選んで勉強させてもらいにきました。いつか立派になって「お子さんがおうちに帰ってからも頼って下さいね」って言える看護師になりたいと思っています。

長時間の訪問だからこそできるサポートを

安野:ありがとうございます。みなさんの熱い思いを聞かせていただけて、早くも胸がいっぱいです…。地域に出るといっても、他の訪問看護やフローレンス内の他事業も選択肢としてあったかなと思うのですが、最終的にナンシーを選んだポイントを教えていただけますか?

れみれみ:病院勤務時代も子どもと関わることを大事にしていたんですが、やっぱり受け持ちが1人ではないので時間があまりとれなくて。本当は一緒に遊んだりしたかったので、もどかしさを感じていたんです。療育をメインに、長時間訪問できるのがまさにやりたかったのでナンシー一択でした。

たっきー:私はアニーと迷いました。おうちで看護するという点では似ていたので。ナンシーは看護師だけで訪問するので、お子さんともお母さんたちとも、関われる時間は多くなるかなと思っていました。ただ、その分長時間の訪問に不安もありました。
そのときに思い返したのはやっぱり出会ってきたお母さんたちでした。自分のことは二の次で自分のケアがままならないという方が本当に多かったから。
だから、”自分には療育の経験が無いから出来ない”ではなく自分がちゃんと学んで知識を身に着けていけば、そういうご家庭の力になれるのかなという思いが強くなっていき、「よし、じゃあナンシー入ろう」と覚悟して飛び込みました。

しおちゃん:私はきょうだい児支援も気になっていて。医ケアのあるお子さんが自宅に帰った後、他の兄弟が精神的に不安定になっているという相談を退院後の親御さんから聞くこともあったので、在宅で少しでもご家族の力になりたい!と思っていたんです。
子どもとお母さんの気持ちは繋がっているところがあると思うので、医療的ケアのあるお子さんだけじゃなくて、お母さんやきょうだいが好きなことを出来るようになったらお互いいいなと思っていました。
在宅看護の経験はなかったので不安もありましたが、せっかく自分がやりたいことが目の前にあるならちょっと飛び込んでみてもいいのかなと思って、ナンシーにしようと決めました。

たっきー:後はナンシーの看護師に、同じような経験をしてる人たちがいるっていうことを知ったのも大きかったですね。療育や訪看をやってきた人もいるけれど、同じように病院で経験を積んできた人たちがいると聞いて「よし、じゃあ一緒に頑張れるかも」みたいな気持ちがありました。

安野:たしかに、ナンシーの看護師チームはお互いに知識や経験をシェアしてますよね。これもいろいろなバックグラウンドを持ちつつ、思いは同じだからできることなのかなって思います。


後編では、実際に働いてみて感じていること・入職前に思っていた不安はどう解消されるのかをご紹介します。お楽しみに!

 

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