医療的ケア児には、日々の暮らしが宝物となるような関わりを。かぞくには、キラキラする「はたらく」時間を。看護師だからこそできる、エレノアの保育とは?【前編】
2021.10.21
こんにちは!エレノア事務局のぽんです。
今回、フローレンスの新規事業として立ち上がった「重度医ケア児訪問保育エレノア」についてご紹介すべく、入社ホヤホヤの私が筆を取らせていただきました。 エレノアもできたてホヤホヤの新規事業ですが、今回の事業化にあたって、昨年9月から医療的ケア児保護者の方が「はたらく」に一歩踏み出すため、お子さんのお預かりを始め、仕組みを整えてきました。
そんなエレノア、一体どんな事業で、そこで働いている看護師はどんな想いを持って働いているのでしょうか? 今回から4回に渡って、エレノアで働く看護師にスポットを当てて、様々な疑問をぶつけていきます!
医療的ケア児とかぞくの「やってみたい!」を叶える、エレノアとは?
エレノアは、医療的ケア児の保護者が「はたらく」に一歩踏み出し、家族みんなが自分らしく人生を歩める、しなやかで躍動的な社会の実現を目指して立ち上がった、新しい保育サービスです。
障害児の保護者、特に母親には、「子どものケアに専念すべき」という社会的な期待が大きいという現状があります。そのため、特に、外出が困難であったり人工呼吸器など呼吸管理が必要な医療的ケア児の母親には、出産後に離職する「ワーク・ロス」が生じています。
そして、一度、仕事を辞めてしまった医療的ケア児の母親は、
「子どもの介護のため、まとまった時間がとれない」
「子どもの体調が安定しないために、就労しても仕事に穴をあけてしまう」
「子どもの介護はずっと続くため、ブランクが長くなって仕事が見つからない」
等の理由により、再就職が困難であるという状況に置かれています。
一方で、障害児の養育は医療費や福祉制度の利用料等、経済的な負担が大きい現状があります。
このような現状を解決する手段として、フローレンスでは、一度離職した医療的ケア児の保護者向けに、再就職を目指すための「ワークアゲイン・プログラム」を提供するとともに、「重度医ケア児訪問保育エレノア」で、看護師による訪問保育を実施しています。
・保護者には安心して「はたらく」に一歩踏み出すための時間を
・お子さんには日常を彩るちいさな経験が「たからもの」になるような時間を
お届けする。その両方の実現に、看護師としてのスキルを活かしながら携われるのがエレノアです。
では早速、エレノアで実際に働いている看護師のまあさちゃんに根掘り葉掘り、聞いていきましょう!
お子さんとご家族の日常生活を大切に、じっくり関わる保育。
ぽん:まあさちゃんはもともと、大学病院やクリニックで小児看護のお仕事をされていたんですよね。なぜ、病院勤務でなく、利用者さんのご自宅に伺う仕事を選んだのですか?
まあさ:大学病院で勤務していた頃、医療的ケアの必要なお子さんと関わる中で、日常生活において困られていることがたくさんあるのだ知りました。
看護師は、医療職の中でも、お子さんにとってもご家族にとっても一番身近な存在です。そんな存在である看護師だからこそ、地域でできることがあるんじゃないのかな、と思ったんです。
あとは、やっぱり日常生活が一番大事だから、その中でお子さんとご家族が笑顔で、しあわせでいられるのが素敵なことだと思うんです。そのお手伝いができるということで、訪問の仕事を選ぼうと思いました。
ぽん:たしかに、病院に行くといつでも近くにいてくれるのは看護師さんで、だからこそ私達にとっては安心して頼れる存在なんですよね。訪問のお仕事の中でも、フローレンスのエレノアを選んだのは、どんなところが大きかったのでしょうか?
まあさ:お子さんと長い時間かつ長期間に渡って関われるというところがポイントでした。1日の中で長い時間関わるからこそ、その子の特徴がわかったり、ご家族の想いや考え方を知ることができます。それを活かしながら関わっていける点がいいなと思いました。あとは、一人のお子さんと関わる期間も長くなるので、一人ひとりの成長発達を見守っていけるのがすごく魅力的でした。
ぽん:エレノアはいわゆる訪問看護と比べると、より「子育て」に近くて、一人のお子さんやご家族との関わりも長くなりますね。
まあさ:はい。エレノアは、親御さんが「ワークアゲイン・プログラム」に参加している時間、お子さんをお預かりする「保育」サービスなので、1回あたり3-4時間、週4日という枠があります。このため、長期と短期両方の発達支援の計画を立てて取り組むことができるんです。
ぽん:なるほど。それならお子さんとじっくり関わることができますね。
看護師だからこそ、できること。安心・安全な環境でお子さんに楽しい時間を過ごしてもらうことで、親御さんの「はたらく」を応援できる。
ぽん:まあさちゃんは、保育の領域は未経験でしたよね?そこに不安はなかったですか?
まあさ:大学病院の小児外科に勤務していた頃に、子ども療育支援士さん、保育士さんがいる環境で、楽しみながら治療ができるように遊びを取り入れる、ということをしていたので、あまり不安はなかったです。
入社後に保育の研修も受けられますし、その子のペースに合わせて、成長発達を促しながら、どうやったら楽しくわくわくする経験をさせてあげられるかな?と試行錯誤するのが楽しいです!
重症心身障害児のお子さんだと、外出することが難しく、経験も限られたものになってしまいがちですよね。でも、ご家庭には、病院では経験できなかった「暮らし」があって、実は、子どもたちにとって、ささやかでも、たくさんの豊かな経験ができる場所だったりするんですよね。そこを看護師ならでは知識と保育の視点をもって、たとえば、午後の日差しだったり、季節によって変わる風の匂いだったり、日々の暮らしの中での小さなたからものを見つけていくお手伝いができるといいな、と思っています。
ぽん:お子さんとじっくり関わりながら、その子の日常生活を大切に、一つひとつの経験がたからものになるようお手伝いをする。まさにまあさちゃんがやりたかったことにドンピシャだったんですね!
まあさ:はい(笑)家族からも、「最近、仕事楽しそうだね」とよく言われます!
ぽん:それは素敵!
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今回の記事を読んで共感してくださった方、小児看護の経験を活かしたい方、一緒に医療的ケア児たちの「ワクワクする経験」、そして、医療的ケア児保護者の「もう一度はたらく」を実現しませんか?
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