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【看護師募集!】医療的ケア児保護者の「もう一度はたらく」を叶える新規事業に込めた想いとは?

2021.03.26

「そうまでして働きたいの?」

 

障害児の中でも、鼻や胃からチューブで直接栄養を注入する経管栄養や痰(たん)の吸引、人工呼吸器などの呼吸管理が必要な「医療的ケア児」と呼ばれる子ども達がいます。近年、医療的ケア児の社会的な認知は高まってきました。
しかし、医療的ケア児を育てる保護者の困難な環境を知る人は、まだ多くありません。

 

医療的ケア児の保護者であるMさんには、ずっと大切にしてきた仕事がありました。
出産後、「医療的ケアのある我が子のせいで仕事をあきらめた」という風にはしたくなくて、どうにか仕事を続ける道を模索していました。

でも、そんなMさんの思いは周囲からの理解を得るのが難しく、
「子どもに重い障害があるのに、そうまでして働きたいの?」
という周囲の声に戸惑われたそうです。
そして、知らず知らずのうちに、「医療的ケア児の親がはたらくことを考えるのは間違っているのだろうか」と感じはじめるようになったと言います。

医療的ケアは、その種類や度合いによっては、片時も目を離せないケースもあります。
NICU(新生児集中治療室)を出た子ども達のケアは家庭が担っている現状があり、主に多くの母親が仕事を諦めてその役割を担っています。
Mさんの事例のように周囲からのプレッシャーも後押ししてか、医療的ケア児の保護者の約70%※が就労していません
※東京大学「医療的ケアを要する児童生徒の保護者のレスパイトとQOL(生活の質)に関する調査」(2018年2月~3月)

また、はたらくことに対して周囲の理解を得られたとしても、

「離職してから時間が経ってしまっているけれど、自分が通用する仕事があるのだろうか」
「子どもの体調が安定しないから、仕事に穴をあけてしまうのではないか」
「医療的ケア児を育てるだけでもハードなのに、仕事と両立できるのだろうか」
「子どもを預けて仕事をすることに罪悪感を感じてしまう」

といった気持ちから、なかなか、「もう一度はたらく」に一歩踏み出すことができない保護者も多くいます。

 

医ケアママ・ワークアゲイン大作戦から、新規事業へ

「はたらく」を希望する人が、あたりまえに「はたらく」を選ぶことができる社会にしたい ー そんな想いから、
フローレンスは、2020年4月に「医ケアママ・ワークアゲイン大作戦」というプロジェクトを立ち上げました。

「ママ」という言葉をあえて採用したのは、医療的ケア児家庭において仕事を辞めているのは、圧倒的に母親が多いという事実があるためです。
まずは医療的ケア児を育てる女性の再出発を支援することにフォーカスしました。

 


フローレンス「医ケアママ・ワークアゲイン大作戦」立ち上げメンバー

「医ケアママ・ワークアゲイン大作戦」では、現在、一度離職した医療的ケア児の保護者が「もう一度はたらく」を叶えられるように、
ワークアゲインプログラムを開発中です。

これは、医療的ケア児のお子さんをご自宅で訪問看護師がお預かりする間に、お母さんはフローレンスで事務やライティングといった実務経験を積み、
ブランクがあっても安心して再就職ができるビジネススキルを身につけるというキャリア支援プログラムです。

お子さんにとっては、お母さん以外の信頼できる大人との出会いを通して、大きく成長していく機会を得ることになります。

フローレンス所属の訪問看護師が自宅でお子さんをお預かりすることで、
お子さんもお母さんも人生の新しい一歩を踏み出すことを可能にする、おそらく日本で初めての試みです。

 

このたび、モデル検討期間を経て、この「医ケアママ・ワークアゲイン大作戦」を正式に新規事業化することが社内で決定しました。

医療的ケア児家庭を支える、訪問看護師が必要です

 

現在このプログラムには、医療的ケア児のお母さんお二人がテスト・ユーザーとして参加されています。

※テスト・ユーザーのRさん(写真左)

 

お二人がプログラムに参加している間は、看護師がご自宅でお子さんをお預かりしています。
看護師は、単に医療的ケアを行い、安全にお預かりするだけではありません。絵本を読んだり、
歌を歌ったり、お散歩やひなたぼっこをしながら風や光を感じたり。
お子さん一人ひとりの発達を考えた活動を行っています。

保護者が「もう一度はたらく」に一歩踏み出すだけでなく、お子さんも新しい世界への扉を開き、ワクワクとした時間を過ごすのです。

 

 

現在、プロジェクトを担当している看護師は、この仕事のやりがいについて、こんな風に話します。

「ずっと自宅でお子さんのケアに専念していたお母さんが、ワークアゲインプログラムに参加するようになって、
キラキラした楽しそうな表情で帰宅されるのを出迎えるとき、私もすごく嬉しい気持ちになります。」

「これまで、お母さんと離れる機会が少なかったお子さんが、保育中は私と楽しく遊べるようになって、
でも、お母さんが帰宅されると、お母さんに抱きついたり、とっても嬉しそうにしていて・・・
そんな様子を見てると、お子さんがお母さんから少しずつ離れて、
あたらしい環境へと踏み出していくお手伝いができているんだなあ、と実感できます。」

 

お母さんとお子さんの新たな一歩を実現する新規事業に欠かすことができないのが、訪問看護師の皆さんの力なのです。

 

―――――こんな方はいらっしゃいませんか?
現役看護師で、もっと1人ひとりの患者さんやご家庭に丁寧に関わりたいとお考えの方。

訪問看護の経験があるが、障害児のケアに関わってみたいと思っていた、という方。

新しい看護の形、すなわち「看護師による保育」に挑戦してみたい、という方。

訪問看護にとどまらない経験を積み、スキルを身につけていきたい、という方。

こんな看護師の皆さんと共に、フローレンスはこの新規事業を作っていきたいと考えています。

 

 

保育に関する社内研修があり、チーム内にも保育スタッフがいるため、保育が未経験でも問題ありません。
チームで、1人ひとりのお子さんに合わせた保育と療育のプランを組み立てていくことができます。

休日の勤務や、夜間の勤務がない労働環境で働きたい、という希望ももちろん叶います。

 

誰もが自分らしく人生を歩める、しなやかで躍動的な社会へ

 

テスト・ユーザーのRさんは、こう話します。

「障害児がうまれたら自分らしい人生は戻ってこないって思ってた。
ひとりでは立ち上がれなかった。こんな風にミーティングに参加できる日が来るなんて思ってもみなかった。」

 

このプロジェクトは、まだまだ開発途上ですが、近い将来、
「もう一度はたらく」を実現したモデルケースとして、プロジェクトの卒業生たちが社会へとはばたいていけるような事業として立ち上げていきたいと思っています。
そして、そのことが、旧態依然とした価値観や、罪悪感や、不安を社会から取り除き、
誰もが自分らしく人生を歩める、しなやかで躍動的な社会のはじまりとなるように、願っています。

 

少しでも興味をもってくださった看護師の皆さんは、説明会へ

 

障害児家庭支援を通して社会課題を解決したい方、小児看護の経験を活かしたい方、
一緒に医療的ケア児保護者の「もう一度はたらく」、障害児たちの「あたらしい出会い」を叶えませんか?

説明会のお申込みはこちら

 

●お仕事内容
在宅医療を必要としている子ども(未就学児)への訪問支援
・担当児の医療的ケアと健康管理
・担当児の保育
・基本的な動作の指導
・知識技能の付与
・生活能力の向上のために必要な訓練
・更衣、排せつ、その他の生活全般にわたる援助
・保護者とのコミュニケーション

こんな方をお待ちしています。

・お子さんやご家族にゆっくり関わりたい方
・保育や療育に興味がある方
・多種多様なバックグラウンドを持つメンバーをリスペクトできる方
・整っていない環境でもチャレンジできる方
・新しいことに挑戦したり、新しいものを創ることが好きな方

●雇用形態
正社員

●応募資格
以下の全てを満たしている方
・正看護師
・臨床経験3年以上
・訪問看護、心身障害児の療育に関わる施設(児童発達支援センター、放課後デイサービスなど)、障害児保育園、小児病棟、NICU等勤務経験
・喫煙習慣のない方
【尚可】
・呼吸器管理経験

●勤務日・勤務時間
平日週5日
7時30分~19時00分の間の8時間勤務となります。
(主に9:00~18:00の勤務シフトが多い想定となります)

●休日
土曜、日曜、祝日、年末年始、夏季休暇、有給休暇、慶弔など
※土曜日はイベント対応等で出勤になる場合があります。 その場合、別日に振休を取得いただく形となります。

●勤務地
・ご利用者宅(東京都千代田区・港区・新宿区・台東区・品川区・渋谷区・杉並区・豊島区・北区・板橋区・練馬区・文京区・中野区・目黒区・中央区・江東区 ・荒川区(2021年3月現在)
・認定NPO法人フローレンス本部(神保町)

●給与
週5日:月給27~28.5万円(職務手当、経験者加算含む)

●賞与
年2回(6月・12月/2018年度実績2ヶ月分)

●社会保険
完備(勤務内容によって加入条件有ります)

 

4/10(土)にこの事業に特化した採用説明会を開催予定です。
まずはお気軽にご参加ください!

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団体概要

こども達のために、日本を変える。フローレンスは日本の子ども・子育て領域に関わる課題解決と価値創造に取り組む、国内最大規模の認定NPO法人です。 日本初の訪問型病児保育事業で2004年に設立し、子どもの虐待、子どもの貧困、障害児家庭の支援不足、親子の孤立の課題を解決するため、多様な保育事業を運営するほか、全国で「こども宅食」「おやこよりそいチャット」「にんしん相談」「赤ちゃん縁組」などの福祉事業と支援活動、政策提言をおこなっています。